2007年07月17日

岡田ゼミ清水クラス事前ミーティング

7月13日に講師の岡田さんとに清水友陽よる事前ミーティングが行われました。その模様をお伝えいたします。



P7130.JPG

文:清水友陽

場所/急な坂スタジオ
時間/13時から
参加者/岡田さん、渡辺さん、清水





岡田さんが話してくださった内容は
渡辺さんの報告が詳しいので
そちらにおまかせです。

○コトバとカラダの関係性
○岡田さんの考えるリアリズムについて

ということを聞かせていただきました。





岡田さんチームは
渡辺さんも清水もベケットを使うことにしました。

渡辺さんは「行ったり来たり」という戯曲

僕は「クワッド」というベケットのテレビ作品を使おうかと思います。
1984年にかかれた作品で
俳優たちは□の中に×を書いたコースを
ただリズムにあわせて歩くという内容です。
台詞はありません。





僕は最近
戯曲はスポーツのルールブックのようなものだと考えている
ということを岡田さんに話しをしました。
この「クワッド」は説明すると子どもでも出来そうなルールが
描かれているのです。

なので
この作品を選びました。

では
俳優はどうやってこの一歩を役として歩き出すのか
ということを5日間かけて考えていけたらよいと思います。

岡田さんは
実際に先日この「クワッド」の映像化された作品を
ご覧になってきたようで
その話しも聞けたらいいなと思います。

また
今年の3月に岡田さんが演出した
ベケットのラジオ作品「カスカンド」の映像も
ワークショップ中にみせてくださるそうです。

「音声作品が演劇として成立すること」
これは
岡田さんのおっしゃった
コトバとカラダの関係性に繋がるのではないかなあ
それは
文学から独立したものとしてのあり方なのだと
岡田さんはおっしゃってました。

僕は
今回のワークショップで
作品として「クワッド」を成立させるつもりはなく
ただ
前提としては
「これを作品化するならば」ということは考えますが
その過程がショウイングで発表できればと思っています。





実際のワークショップの流れですが
岡田さんと相談して
僕が「クワッド」を作品化するための稽古の仮説を立てていく。
その仮説というのは何でもよくて
話しができるきっかけになればよいのだから
間違っていても何でもよいのだと
岡田さんはアドバイスしてくださったのですが
そこで
俳優も含めて
現場で話しが出来ればよいなと思います。





「クワッド」は台詞が出てこないので
岡田さんのおっしゃる
コトバとカラダの関係を考えるのに
適していないのではないでしょうか
という質問をしたのですが
コトバとは
音声言語のことを言っているのではない
というお話しを聞いて
そうだよなと安心しました。

渡辺さんも書いていますが
「テキストのコトバひとつひとつを
真剣に考えていかなければならない」
ということで
じゃあ
きっとこの「クワッド」というテキストでは
例えば歩いたりすることが
コトバに置き換えられるわけで
やはり
どうやって歩き出すのか

今とても大切なことなのではないかと考えています。

以上
ご報告でした。

しみず
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岡田ゼミ渡辺クラス事前ミーティング

7月13日に講師の岡田さんとに渡辺豪よる事前ミーティングが行われました。その模様をお伝えいたします。



070713_1243~0002.jpg

文:渡辺豪

☆場所:横浜市急な坂スタジオ
 
☆参加者:岡田さん、清水、渡辺
 
☆お話の内容

(1)岡田さんが話してくれたこと

岡田さんから
身体と言語の関係性について
お話をお聞きしました。
リアリズムについてお話を聞きました。
リアリズムとは、
「こんな体の動きでこんな風に話したからリアリズムなのダ」
ってことではなく、
メカニズムとして、そこに存在するものらしいと
お話ししてくれました。
たとえるならば、OSみたいなもの。
お芝居のOSって、なんだろ
と、考えていたら、
「身体と言語の関係性」に関連する
と、ご説明いただきました。
 
・・・さらに、深く難しい話になってしまった。
僕のあたまの中のOSはパンク寸前です。
 
絵画には、「印象派」や「写実主義」がありますね、
と、岡田さん。
それらが、絵画のOSみたいなものですよね、
と、岡田さん。
演劇においては、
リアリズム以外に、そんなOSは存在するのか?と
考えているのですと
岡田さんは、話されていました。
 
絵画を描くときに、
画家は絵の具をつくります。
その、絵の具にあたるようなものが、
演劇については
「身体と言語の関係性」なのではないかと
岡田さんは、おっしゃっていました。
 
・・・難しい話なんだけれど
それは、少しだけ想像ができる。
 
今回のWS前半の2日間では、
岡田さんのかんがえていらっしゃる
「身体と言語の関係性」から
どのように作品が立ち上がっているのかを
お話していただけるそうです。
 
・・・それは、ぜひ、きいてみたい。
でも、僕のOSが
パンクしてしまわないか心配です。

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☆お話の内容(2)

 どんなテキストをつかうかという話

今回はベケットさんをやってみたいと思いました。
僕が、ベケットさんをやってみたい理由。
正直に言うと
不条理劇にあこがれています。
僕がお芝居を作っている倶知安では
不条理劇に触れることは、
後にも先にもなさそうです。
僕は、わがままなので
できないものにあこがれます。
 
もう一つの理由です。
別役実さんの「ベケットといじめ」を読みました。
おもしろい。
ベケットさんがおもしろいのか、
別役さんの読み解きがおもしろかったのか、
僕にはわかりませんが、
突然、ベケット作品に愛を感じてしまいました。
 
この本の中に出て来る
ベケットさんの
「行ったり来たり」という不条理劇に恋をしました。
 
岡田さんはこういいました。
「言葉はやっかいなものです」
はい、僕もそう思います。
「テキストの言葉一つ一つを
真剣に考えていかなければなりません。」
と、岡田さん。
「言葉一つ一つを真剣に考えられないなら、
テキストには、簡単に触れてはいけません」と
おっしゃられているようにも聞こえました。
(僕の勘違いなら、ご容赦下さい)
そう言われてしまうと、
背筋に冷や汗を感じてしまいます。
これは、やってはいけないことなのかな
と、一瞬だけ後悔しました。
 
しかし、僕はこのテキストに恋をしたので、
「ショウイングで形にならなくてもよいので、
とにかく、
役者さんとこのテキストにふれてみたいんです。」
と、正直に話してみました。
「セリフひとつで終わってしまってもいいので、
僕がこのテキストに触れた結果
なにが、立ち上がるのかを
みてみたいのです」
と、お話ししてみました。
 
「それであるなら、いいと思います」
と、岡田さん。
そして、そのことをショウイングをすることに対する
共通の理解とすることにしました。

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☆お話の内容(3) 

今後するべきこと

そういうことでしたので、
まず、ベケットの「行ったり来たり」を
どのように演出してみたいかを
まとめることにしました。
 
しかし、
それはあくまで、事前に描くプランなので、
現場でどんどんかわっていっても
よいのではないかと
そういう話にもなりました。
 
それから、
その演出プランは
役者の「身体と言語の関係性」の中に
しみこんでいけるならベストかもしれませんと
岡田さんがおっしゃっていました。
最初に書いたプランは
あくまでも仮説なので、
どの程度のニアピンになるかということは、
カンであったり、運である。
時間がかかっても、
ピンに近づいていければ
それでいいと思います。
という、岡田さんの言葉も
頭に残っています。
 
今回は上演ではなく、
あくまで、ショウイングなので、
ピンに近づけないおそれもあります。
グリーンにさえ乗らない可能性もあります。
僕のクラブがタマにあたらないことも
あるかもしれません。
まぁ、
それでもいいかと考えています。
今は、そう考えています。
その場合は、説明で補いたいと思います。

渡辺豪
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2007年07月13日

羊屋ゼミ・橋口クラス事前ミーティング

6月23日に講師の羊屋さんと橋口幸絵による事前ミーティングが行われました。その模様をお伝えいたします。



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文・橋口幸絵

2007/6/23 18:00より
池の上のカフェにて羊屋講師と打ち合わせ。
 
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先発で打ち合わせだった若菜ちゃんと合流。実際のWS現場で、講師の羊屋さんがどのように指示を出すかについて検討しました。

若菜ちゃんからは

■WSで若菜ちゃんが演出する際、補完作業として同時に羊屋から意見をもらいたい。
 

との提案。これは若菜ちゃんの「役者に伝わる言語がわからない」というものを、どのように補完するかということです。札幌の実行委員会でも、講師の関わり方について意見交換があったのですが、その際出たものは
 

■演出意図をふたりから提示された場合、役者が混乱しないか。
 

というものだったと記憶しています。この辺は、各クラスで綿密に練っておく必要を感じました。私からは昨年の「PSJF」の際、羊屋さんが役者に言語ではなく体を使ったワークで伝えてゆく方法が印象深かったため、若菜ちゃんのイメエジを羊屋さんが具体的なワークにして役者につたえてはどうだろうと提案しました。そのほかに

■テキストと役者を繋ぐ手段をたくさん考える
■そこからチョイスして方向性をきめましょう

という話し合いが行われていました。

19時若菜ちゃん退場。

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さて、橋口との打ち合わせですが、やりたいこともこんがらぐってる状態だったので、雑談から始まりました。羊屋さんが過去に演出した「ななつの大罪」のインタビュー記事を読ませてもらい「靴を脱いだり履いたりする仕草をつける=枷を与えることで、そこから逆に溢れてくるものをすくう」という方法を学んだりしました。


それから9・11当時のNYでの活動のインタビュー記事を読ませていただきました。わたしが羊屋さんに興味を持ったはじまりは、「9・11当時、NYにいたアーティスト」というものでした。9・11で私が感じたものは、自分と世界との距離でした。とおい、と思い、やばい、と思い、自分の作品に政治批判が加わるようになり、でもなんだか違う、と思っていました。だから実際に体験した人に、何かをとても聞きたかったのです。

羊屋さんから頂いたインタビューを読みながら

■実体がないものに批判される
■このわたしを肯定したい


とメモしたものが残ってました。よく憶えてませんが、自分が9・11に対して鈍感なことを、常に透明ななにかに批判されている気持ちだったんだと思います。9・11に対して距離感があったことを、どこかで肯定したかったんだと思います。じっさい羊屋さんの話を聞きながら思ったことは「出来事のひとつ」という当たり前さです。

9・11で中断された公演の復活を決めたとき「わたしには自分のいる場所に責任があったし、世界中でそれぞれが、自分の場所の事情に応じての態度表明を行わなければ、今ある自分を消して戦争という大きな文脈に興奮したり、虚無的に現状を肯定してしまうのではとおもった」という羊屋さんのインタビュー記事に二重線を引きました。わたしが羊屋講師から学びたかったのは、このあたりまえさです。

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さて、次に打ち合わせ前にわたしから羊屋さんに送ったメイルを16枚プリントアウトしたものを前に、その構造を探りました。その内容は

■命題→ああでもないこうでもない→わからなくなってきました→次の命題→ああでもないこうでもない→わからなくなってきました→次の命題→
 

と延々とループを描いた内容なのですが、事前に「構造主義」について調べておくようにとの宿題があったため、わたしのメールがどのような構造になっているか探りました。結果
 

■相殺する二項の対立
■どちらかに選ばなければならない強迫観念


という構造をみつけました。

強迫観念から抜け出すために、そこから
 

■二項を均等に置く。
 

という構図の物語をつくろうと決めました。

テキストですが、橋口から「羊屋さんのものでも橋口のものでもなく真ん中にぶら下がっているのもの」「神話」を使いたいと要望し、それをもとに羊屋さんからレヴィ・ストロースの「なまのものと調理したもの」をテキストに使ってはどうだろうと提案いただきました。これは南米の原始民族に伝わる神話を集め、そこにある共通の構図を読み取ったもので「その構図を使って橋口が書くのはどうだ」と提案いただきました。
 

今回の橋口のテーマは

「現在の演劇はすべて最初に発生した神楽のバリエーションかアンチだ。ほんとうに進化したものはもう演劇とは呼ばずにインターネットの中にあるのだろう。ならば!演劇の正当な継承者でいたい!ので!発生したときの零度を探る!」

というものなのですが、「それを使って役者をどこに連れて行くか」ということを考えるようにと、羊屋さんから指示をいただきました。「『どこに』を英訳すると何ですか?」と伺うと
「now here」だと教えてもらいました。


過去作品のDVDを事前に見ていただいたのですが「遺跡のような強度があるが、そこに少し空いた場所をつくると、それは未来の指南になるのではないか、それが希望なのではないか」という感想をいただきました。
 

今までは神話世界を描きつつ、自分を取り巻く今の空気と解離する不安感も同時にありました。「ああ、なんとか立つ姿に2000年分が詰まった人間を描けないものか」と思っていたのですが、それは今ここにいる自分を、神話世界とおなじ強度で描くこと、発生の零度と現在、その二項を均等に配置し双方が引き合ったり離れてたりする力がドラマの強さになってくるのではないかというお話しをいただきました。
 

ここまでは完全に戯曲WSになってしまいました。

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さて、打ち合わせのほとんどの時間を「何を描くか」に費やしてしまったので、演出のはなしはほんのちょっとになりました。いま、ここにいること。世界の中でじぶんが今どこにどのようにいるこかと云うことを、劇場の空間のなかを、役者がどこにどのようにいるかという事に翻訳しようと思い、今回はその空間での在り方を中心に考えたいと思います。

広い範囲で芸術の持つ方法論を取り入れるため、音楽界で指揮者がどのような方法を持ってコンサートの構成を行っているかの研究を行い、それを演出に取り入れたいと提案。「五線譜上の音符の配置も、空間での在り方ににている」と賛同していただきました。

羊屋さんの行っている方法のなかで「繰り返し」がとても力強く有効だと感じたため、それも取り入れたい旨を伝えました。

「now here」を描くために「今のからだ、いまそのものが写りこんだ」ものへの示唆もありました。
 

これからの作業としては
 

■テキストの作成
■WSの時間割(具体的にどのようなワークを何時間行うか)
■その時間、講師にどのようにいてもらうか
 

の決定を行います。

橋口幸絵
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羊屋ゼミ・伊藤クラス事前ミーティング

去る6月23日、講師の羊屋さんとイトウワカナによる事前ミーティングが行われました。その模様もお伝えいたします。



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文・イトウワカナ

2007.06.23 14:00〜
下北沢・某カフェ 

はじめまして、の羊屋さんとわかなでのミーティング議事録です。
前日、私の準備が不十分だったことでだいぶご迷惑をかけてしまいました。まずは怒られるぞと緊張して参りましたが、そんなこともなく、緊張も忘れ、ました。開始1時間ほどは、いろいろとお話をしました。 

    
事前準備 
羊屋さん→昨年の遊戯祭intro【NAGAMACHI女ハラキリ】をDVDにて
 
わかな→candies欧州公演、please send junkfood、 candies東京公演をDVDにて
 それぞれ観ておきました。 
それでは議事録です。

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      俳優との関係性について
 

テキストを決める、どのようにすすめる、の前に話しました。
自分がいま抱えていること、それが俳優との関係に関してです。

 
○ わかな問題 ○ 
私が役者で稽古にあたる場合、演出からはたくさんの言葉でのヒントをもらったほうがより考えを深められるのですが、大半の役者はそうではないのだ、と自分が演出してみて感じました。俳優達は、まずは体感したがっているのだと思ったのです。そうしてあげたいけれど、何を与えてあげたらいいのか、いまいちわからないのです。 
 

○ 羊屋さんとの会話で出たもの ○
 
「どのように関係をとっていくか」は「最終的になにをするか」で違ってくる。最終的には、テキストを超えさせることを俳優たちに求めたい。
 

俳優に求めることの流れとして、
 
@テキストとの対峙
 
      ↓
   
Aテキストを超える
      ↓
B完成予想(目標到達点)
  

おおざっぱに表しましたが、例えばこういった流れがあります。
Bで、演出が求めているグルーヴ、体感、かたちに行き着くまでのあいだ、たとえば、@で、Aで、そのあいだで、どれだけ最終的なグルーヴへ導く体感を与えるか、を考えなくてはならないということ。また、@の前段階で、何ができるか、を大事にしようということ。たとえば、テキストを見せずに、役の関係性だけを伝えて稽古をすすめる、といったような、ベースの体感づくり をしてみてはどうか、と提案いただきました。

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

       ことばをつかう、ということ 
 

今回は、ことばの限界点まで近づいてみたい、というテーマを自分に設定しました。
ことばでできること、できないこと、すること、しないこと、を考えてみようとしています。それに関して、出発前に、橋口さんと話していて気づいたことをまずは羊屋さんにお話しました。自分にとってことばの可、不可は

ことばができること    =    理 性  

*********************←恥かしいところ

ことばができないこと  =   本 能
 
 

なのではないかしら、と伝えました。
まず、***部分の恥かしいところ。こことどう付き合うかを考えること。なくしちゃダメだと思うと、羊屋さんは言いました。わたしもそう思います。また、上の図にくわえ、

ことばができること    =    理 性   =  ことばにすること

*********************
 

ことばができないこと   =   本 能   =  ことばにしないこと
 

なのではないか、と羊屋さん。
では、「ことばにしないこと」は、どうするか、という問いに、 ことばにしない=存在する ということで表していきたいと答えました。羊屋さんからは、「もしくは『音楽』で表したり出来たらいいね」ということが出ました。賛成です。 

 
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       テキストについて
 

いよいよ、テキストについてです。
候補 としては、R.D レインのなにか、と自分で書いたnest(仮)というものがあがっていました。どちらも会話主体のテキストです。 羊屋さんからの提案は、メールでのやりとりをみていると、わたしが作家と演出家のあたまが混同しているようにみえたので、まったく人のものを演出し、作家と演出家の自分を切り離して考えてみてはどうだろう、ということでした。わたしもそれには賛成しました。ので、あっさりとレインに決定しました。 

「好き?好き?大好き?」というレインの作品(詩集)を持参していましたので、
とりあえずはその中から選んでみようということになりました。 やるならば、男女の「わたしの〜はすき?」「ああ、とてもすきだよ」といったことがひたすら続く会話のテキスト。(タイトル:好き?好き?大好き?)そして、同じ詩集から、「好き?好き?大好き?」で話している男女だと思う別の作品を、男の子はこれ、女の子はこれ、と挙げました。好き?好き?大好き?をやるのだとしたら、たとえばその前に、
男の子だけの話、女の子だけの話があるといいね、という方向みたいなものができました。

 
○ レインをやるということ 

自分はレインの作品が好きなわけですが、ではそれにあたり何を表すか。
 
たとえば、

      レインの作品を読んでいるときのわたしの気持ち
     どんな気持ちでその日、そのとき、レインを読んだか 

を表す、ことで、
 

         お客さんにわたしと同じ思いを感じて欲しいのか
         わたしはこう思ったのだということを感じて欲しいのか 

といったことを考えました。
「とらえられたい感覚」へ如何に「観客へのアプローチ」をしていくのか。そのために、表すもの、をはっきりさせていこうということになりました。

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 レインの詩の中には、登場人物の気持ちが本当なのか嘘なのか、読み解けない不思議さがあると思っています。私がそれを読むときも、その日の気分で恐らく、これは本当、これは嘘、といったことが変化しているのだと思います。上記のものにあてはめたとき、 

        
本当なのか嘘なのかわからない
           ↓
         更に、本当のなのか嘘なのかわからない
         本当と嘘のうずに巻き込みたい 

のだと考えました。
 本は何度でも読めるし、読むことで理解を深めていけるものだけれども、舞台とは一回のものだから、じゃあ、そこにしかけをかけてあげよう、と羊屋さんの提案がありました。うずに巻き込むしかけ。↓部分になにがあるのか。考えます。 

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 詩というものは、ことばでできることの限界まで突き詰められた表現だと思います。なので、詩世界のことばのしたに流れている感覚、をよみ、その感覚を絵にしていく作業をしよう、となりました。 

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また、 

俳優との関係性について 

ということにもなるのですが、
レインを好きなわたしがレインをやるわけですから、それに発生するモチベーションが確実にあります。それを俳優へどう伝えていくのか=クリエイションをどう求めていくかも考えなさいな、となりました。

 
テキストの前段階でのウォーミングアップ、台詞の前に、台詞の感覚を体感で伝えていく、ということになるのだと思います。考えます。 

その際、【candies】での話を羊屋さんがしてくれました。
バスケットボールをただただ三角パス、していくというシーン。とりあえずただひたすら、俳優には三角パスをしてもらう。ただひたすらやる。すると、次第に俳優達にも美意識のようなものがうまれる。話しあう。また三角パスをする。たとえば、失敗する。失敗した場合のことについて話しあう。 というふうにやってもらっていくことで、次第に作られていくのだそうです。

 
言葉での説明に頼りきりだったわたしには非常に興味深いことです。しかし、そういった『体感』の中で起こってしまったことを大事にしていくことがことばですること、しないこと、に非常に作用するのだと思います。  
  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  詩ですから、国語的な解釈に向っていきそうな危険もありますが、それだけではなく、感覚を絵にする ということに向けて、ことばの周辺からせめていってはどうだろうと羊屋さんから提案してもらいました。

 
ことばの外堀からイメージを投げかけることで、何かが生産されることがある。それをわたしも見てみたいと思い、やってみようと思っています。たとえば、俳優の得意なことでもいいから、まったく関係ないうごきをしていく、違うイメージを持っていく、 そこで、【ななつの大罪】の話になります。何かしら、障害をもった3人の戸籍上男性を3姉妹に見立てて、それぞれのはなしをしてもらう。ただ話していては障害自慢のようになってしまい、それぞれも話すことに夢中になってしまう。そこへ、靴をゆっくりと脱ぎ、履き、する、という動作を加えることで、その動作が枷になり、役者からまた新しいなにかがうまれてくる、それにより強い説得力や意味が生まれる、 という話をしてもらいました。靴を脱ぎ履きする、というのはそこで生まれたアイディアですか?と聞くと、そう〜やってもらったらよかったの、とのお言葉。目からうろこです。 

このような、テキストと俳優を繋げる何かは、クリエイションの場で発見していこうとなりましたが、
そのアイディアはいくらあってもよい、ので、たくさん考えておきましょう、となりました。  

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俳優にほんの少し、何かを足し、出てきたものを拾い、また返す、動かしたい、から、動かす、のではなく、なにかを与えてあげること、制限することで、動かし、新しい何かがうまれる。制限、とはどういったことでしょう、と聞いてみましたら、あなたの持ち物はこれだけですから、その持ち物でやってみてください、ということ。と、お答えいただきました。

俳優がたくさんのことがらを選んでよい状態から、こちらが選んであげる、
と、俳優の感覚もクリアになっていくのではと思います。それが体感として残っていくのではと思い、こういった方法を実践してみようと思っています。  

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      実際のクリエイションの現場で 

どのように、すすめていきましょうか、ということになります。
3時間の中で、実際に俳優に動いてもらう時間、それをフィードバックする時間、というふうになっていくのでは、ということになりました。私から、羊屋さんも発言してくださいの提案したのですが、やはり俳優が混乱するのでは、と、羊屋さんも私も判断つきかねまして、このあと、橋口さんも交えてこれについて話すことになります。 

橋口さんと合流し、これについてまず投げかけてみました。
 やはり、当初、演劇大学ミーティングの中でも話し合われていたように、ふたりの演出家から意見がでると俳優が混乱するのでは、となりました。私の場合、恐らく、どう進めてよいか、という迷いが出てしまうのでは、という心配から、羊屋さんにも、と求めたのです。ならば、俳優とのフィードバックの時間と、わたしと羊屋さんでのフィードバックの時間を作ってみてはどうだろうという案がでました。また、橋口さん議事録にもあるように、私のイメージを羊屋さんのワークで伝えていく、という方法も有効ではないか、と提案を頂きました。 おおまかなタイムテーブルのようなものは設定しましたが、実際のクリエイションの現場でないとわからないことが多く、その場では保留、ということになりました。 自分のゼミに有効なタイムテーブルを製作してみましょうという宿題になりました。  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まとめです。 

やはり、今回のテーマは、
ことばのすること、しないこと、如何にしてことばを伝えるか。これは、観客へも、俳優へもということで、私の大きなテーマです。それに向って、俳優がことばを話すまで、 テキストを持つまでの前段階に時間をかけようとまとまりました。 レインをよむ、わたし自身の時間というものを如何に観客に与えるかこちらもまたテーマです。 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

      今後に関して  

テキストを決めていく最中で、出た話をここで書きます。

どうやってレインを知ったのか?という話になりました。
私は、岡崎京子を読んでレインを知りました。岡崎京子へは、小沢健二の音楽からだったかと思います。私は、ことばを扱う多くの作家の中でも、小沢健二のことばが大好きです。じゃあ、小沢健二やってみる?となりましたが、そこはなんだか向っていけないような気がしてやめました。それをふまえて、羊屋さんにわかななりの小沢健二ベストのCDをおくること、と、小沢健二だけじゃない、わかなベストのCDをおくること。 こちらの作業を致します。

出来るだけ、わたしに関して羊屋さんに伝えていかなければ、と。
  レインの原文を自分で訳してみてはどうだろう、という提案もあり、原文のものを探しています。できれば、やってみようかなと思っています。また、レインのほかの作品を読んでみて、もうちょっとレインとよいお付き合いができるような準備をしていきます。それに伴い、テキストの詳細を決定していくこと。 

どういうイメージを持ってテキストに向うのかということを明確にしていくこと。
 レインを読むわたしの時間、というものに対して考えを深め、そのイメージ、理由を明確にしていくこと。  また、クリエイションの現場でのタイムテーブルを詰め、どういった方法で役者の体感をつくっていくのか、ということ。羊屋さんとどういった連携をとっていくのか、ということ。 考えていきます。  

イトウワカナ
posted by sapporo at 01:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年/羊屋ゼミ・レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ご応募ありがとうございました。

ワークショップの参加申し込み締め切りました。
たくさんのご応募ありがとうございます。

ショウイング+シンポジウム、見学、ボランティアスタッフのお申し込みは引き続き承っております。ぜひぜひご参加ください。


ショウイング+シンポジウム
研究成果の発表として、各作品のショウイングと、参加演出家全員によるシンポジウムを行います。
■日時:7月28日(土)
 
☆ショウイング 14:00〜17:00 ★シンポジウム 17:30〜21:00
■会場:生活支援型文化施設コンカリーニョ
■料金:1,000円(1ドリンクつき)

ワークショップ見学
各クラスの研究の模様が見学できます。
日程:7月23日(月)、24日(火)の2日間
料金:1,000円(2日間通し、全クラス見学できます)
会場:生活支援型文化施設コンカリーニョ
      ターミナルプラザことにPATOS
       
※見学日の前日の19時までにご予約ください。

 
ボランティアスタッフ募集
演劇大学in札幌開催期間中の運営をお手伝いしてくれる
ボランティアスタッフを募集します。
活動内容:チラシの折込、ワークショップ会場での雑務
  公式ブログへのワークショップレポート 
  ショウイング&シンポジウムの準備、受付、片付け、など。



さて各ゼミの北海道演出家陣は、ただいま講師との打ち合わせのため随時上京中です。各演出家の打ち合わせの模様は、ブログにてアップいたします。ぜひのぞいてください。

posted by sapporo at 01:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年/告知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月15日

演劇大学2007in札幌

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夏、演劇を研究する。

〜何千マイルも飛び続けるためのクリエイション


日本演出者協会では、これからの演劇を担う演出家と俳優の育成を目的としたワークショップ&セミナーを全国各地で開催してきました。 そのメイン事業である「演劇大学」が今年も札幌で開催されます。

今年の「演劇大学in 札幌2007」では、通常の「上演」に向かう作業のなかでこぼれてしまうプロセスがあるのではないかという懐疑から出発いたしました。そのこぼれてしまってきた未踏(おそらく)のプロセスを踏むため、ゼミナール形式のwsを行います。

北海道の演出家6名と、彼らのクリエーショ ンを補完してゆく演出家を講師として迎え、講師の指導の元に実地に研究活動を行います。

各ゼミが研究対象のテキストを元に、生活支援型施設コンカリーニョを会場として一週間をかけて深く演劇を研究し、ショウイング+シンポジウムを通して、報告+討論いたします。



学長あいさつ

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by Sakiko Nomura

「短い夏」

 
演劇大学は、演出者協会主催事業“俳優・演出家養成セミナー”と称して、日本各地で開催されている。今年で5年目を迎える「演劇大学in札幌」は、かねてから実行委員会を演出家たちで結成し、制作者、劇場と一体化し、今年も新たなステップを踏もうとしている。

今までは、俳優に対してのワークショップを中心に企画されていたが、今回の札幌では、試行錯誤の末、演出家、演出について取り組む内容にいよいよ着地しようとしている。私が、2003年から「演劇大学in札幌」に関わって、少しずつ札幌の舞台芸術事情や演出家たちのことを知るようになり、知れば知るほど、札幌には実力のある作り手が多いことに気づいた。

30代前半の彼らと東京在住の同世代を比べるのもおこがましいが、チャレンジングでアイデアあふれる創作を展開している姿を何度か目撃した。例えば、東京進出、海外作家との協働、執筆、教育、舞台以外の創作、カンパニーの運営にも果敢な強者たちである。

この働き盛りの30代前半の演出家たちは、下手するとどんどん仕事をしてしまうであろうし、技術や力業で、とんとんとこなしてしまうであろう。私は、彼らが休むことなく続投してゆくことで、そのうち肩を痛め、ボールを投げられなくなることが来ることを、危惧していた。

もうこうなると老婆心だ。そして、何よりも絶対的に惜しいことは目的を失うことだ。力のある彼らだからこそ、何千マイルも跳び続けることができた。そして、今こそその翼を休め、毛繕いをすることが必要だと提案した。

7月の短い夏、たった6日間の休息と補給。演出者協会の推薦による講師を交え、彼らの過去の作品や新作を題材に、クリエーションをし直し、見つめ直してみる。「舞台に限らず芸術とは、深いところに触れると、いつも同じものが出てくるのではないだろうか」私は私で、そんな命題を持ち、講師として参加する。

このクリエーションに関わる札幌の演出家そして俳優たち、札幌の短い夏をもっと短く感じるほどに、没頭しましょう。してみましょう。


 
演劇大学in札幌 学長 羊屋白玉
  



ゼミ長あいさつ
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「ちょっと違う、5年目。」  

札幌で演出家が考える時間を作りたいと前々から話しをしていた。そして今年、どうせなら思いっきり考えることにした。

今年の演劇大学
in札幌はゼミだ、ゼミナールだ、「教員の指導の下に少数の学生が集まって研究し、発表・討論などを行う」のだ、まさに大学だ。だからこの6日間、参加する演出家たちは学生なのだ、思い切り研究するとよい。参加する俳優たちは学生なのだ、思い切り討論するとよい。そして参加するお客さんも学生になるとよい。

青井ゼミ、岡田ゼミ、羊屋ゼミ、それぞれ最終日の研究発表がどんなことになるのか、楽しみでしょうがない。これはゼミなのだ、研究発表のあとでまた討論しよう、きっと今、それが必要なのだ。

5年目の演劇大学はちょっと違う、入学した人もいる、卒業した人もいる、そして3年生の僕は、学生の一人として、ゼミ長として張り切ります。コンカリーニョが、まるで大学になってしまえ。


 
演劇大学in札幌 ゼミ長 清水友陽
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講師プロフィール

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青井陽治 AOI YOJI 

「痛くても!」

作・演出を同一人物が担当する。
当り前のように、多くの芝居がそうして創られている。良いんだろうか、ほんとに、それで?作家は幸せだろう、一番よくわかってる人に演出してもらえるのだ。だが待て。この演出家は、作家の知らないその本の魅力や、思いもよらない論理や構造を読取ってくれるのか? 
演出家も幸せだろう。一番気心の知れた作家の最新作だ。でも、毎度同じ作家の本ばかりで退屈しないのか?
 
いろんな作家の戯曲と出逢いたくないのか、彼は?
シャム双生児を切り離すような!……痛いよ、この夏の体験は!



◎青井陽冶プロフィール

69年に研究生として劇団四季に入り、『ウエストサイド物語』『ジーザス・クライスト=スーパースター』などの初演に出演。同時に翻訳・訳詞・劇作のチャンスを与えられる。76年よりフリーとなり、以降、海外戯曲の上演、ミュージカルの創作に独自の世界を築く。近年は、次代のエンターテインメントを担う演劇人育成のために、演劇教育にも積極的に携わっている。主な作品に、『真夜中のパーティ』ニール・サイモンの『BB三部作』『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』『ラヴ・レターズ』『あなたまでの6人』『GODSPELL』『海の上のピアニスト』『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』『エリザベス・レックス』『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』。新派では『あじさゐ』『ふりだした雪』『狐狸狐狸ばなし』を新しい感覚で演出した。
 

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講師プロフィール

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by Sakiko Nomura

羊屋白玉 HITSUJIYA SHIROTAMA

どこかにわたしの学長コメントが掲載されていることと思います。
そのなかで「老婆心」などと勢い余った言いまわしを目にすることで
しょうけど、思いのほか本気でして、
どうせなら徹底的に余計なお世話をしてやろうと目論んでおります。
そんなわけで今、「老婆心」は「好奇心」へ、うずうずと転化しつつあ
ります。
演出家であるわたしが演出家である彼らに対峙し、講師としてクリエー
ションに参加するとかいう尋常でない関係性を引き受けること。
まずはそのことへの好奇心を第一に、誰よりもわたしが一番楽しんじゃ
うんだから〜と、
「毒を食らわば皿までも」の精神で参じ馳せます。どうぞよろしく。
  


羊屋白玉プロフィール

 1994年、指輪ホテル設立後、廃工場やテニスコート、レストランなどオルタナティブなスペースでの空間演出と、女性のみで体現されるドラマツルギーにより、斬新なビジュアル、新たな「社会観」「世界観」「女性像」を提示してきた。2001年にはアジアン・カルチュラル・カウンシルのフェローシップを受け、ニューヨークに演劇留学。ニューヨークと東京とをインターネット中継で結ぶ”Long Distance Love”を発表。そのさなか、同時多発テロが発生。混迷極まるニューヨークで公演を実施。帰国後、オン・ケン・センとのコラボレーションにて、「戦争」をテーマにしたその作品は、「テロ後」の社会に賛否を引き起こした。
 2006年”CANDIES-girlish hardcore”を、イギリスにて世界初演。ヨーロッパツアー、北米ツアーを実施。同年6月、ニューズウィーク日本版特集「世界が認めた日本人女性100人」のひとりに選ばれた。最新作”EXCHANGE”は、10月東京、京都、08年にはヨーロッパ、北米ツアーを予定している。日本演出者協会理事。日本劇作家協会会員。http://www.yubiwahotel.com/

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講師プロフィール

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岡田利規 OKADA TOSHIKI
 

演出に関して思うことを、思うままに以下に書きます。演劇の本質とはなにか、ということに対する、どのような固有の見解を持っているか。その見解を、どれだけ演劇という実践においてクリアに現出させられるか。つまり、俳優の身体を掌握するためのどのようなすべを身につけているか。その掌握は、最終的に俳優の自由のためのそれとなり得ているか。また、現在の見解をどれだけ、あくまでも仮説であるとし続けられるか。暫定的な到達点としての現在の見解がどのようなものであるかということと、その到達点から自分が今どのくらいの速度で、その先に動けているか(少なくとも、動こうとできているか)ということの二つに、同じくらいの重きを常に置くことができているか。僕はこうしたことを問題にして、今回のワークショップに臨みたいと思っています。
 


◎岡田利規プロフィール

1973年横浜生まれ。97年に「チェルフィッチュ」を結成。横浜を拠点に活動。04年発表の、『三月の5日間』で第49回岸田戯曲賞を受賞。選考委員からは、演劇というシステムに対する強烈な疑義と、それを逆手に取った鮮やかな構想が高く評価された。とらえどころのない日本の現在状況を、巧みにあぶり出す手腕にも注目が集まった。07年2月、新潮社よりに同作の小説版を発表。岡田利規演出特有の身体性は、時にダンス的とも評価され05年『クーラー』という作品で「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2005次代を担う振付家の発掘」最終選考会にノミネート。05年9月、横浜文化賞・文化芸術奨励賞受賞。06年6月ドイツミュールハイム劇作家フェスティバルに日本劇作家代表として参加。同年12月新国立劇場 the LOFTにて『エンジョイ』発表。06-07年アゴラ劇場の舞台フェスティバル「サミット」のディレクター就任。07年5月ヨーロッパのアンテナフェスティバルとして評価の高いベルギー/ブリュッセルの「Kunsten Festival desArts」に参加、同時にパリ公演も果たした。
http://chelfitsch.net/


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2007年06月14日

全6クラスの内容

北海道の演出家6名と彼らのクリエーショ ンを補完してゆく演出家を講師として迎え、講師の指導の元に実地に研究活動を行います。

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青井ゼミ (講師:青井陽治)

◎槙クラス
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槙文彦 MAKI FUMIHIKO

今まで、演劇大学には参加してこなかった。今それを後悔している。今年の演劇大学がとても熱いからだ。

■槙文彦プロフィール
高校生の頃から演劇を始め、卒業後高校時代の演劇の恩師の主宰する劇団に入団。
27歳の時、自分の志す演劇の創造のために「演劇集合体マキニウム」を旗揚げ。以来約7年間に14回の公演を行い、全ての作品の演出、ほとんどの作品で脚本を担当。自身の演技方法を伝えるワークショップも積極的に行い、2006年には演劇の未経験者や初心者だけによる公演も行う。登場人物が舞台上でリアルに生き、かつ俳優が魅力的に演じる演技方法を目指す。脚本は、現代に生きる人々の現実生活に焦点をあてた作品が多い。1972年生まれ、現在34歳。
http://makinium.web.fc2.com/
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◎すがのクラス

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すがの公 SUGANO KOU

僕は今までやってた事が芸術なんやら演劇なんやら文化なんやらイマイチよくわかって無いので、これを機会に何かわかる事があれば良いと思ってます

■プロフィール
1998年、劇団SKグループ旗揚げ。年3、4回のペースでオリジナル作品を上演。2004年、私塾すがの塾を定期的に開くなど、様々な方面への交流のため、演劇プロデュース人材育成団体である「ハムプロジェクト」始動。2005年、有限会社ハムノイズを設立し、演劇人と観客の集える場所としての居酒屋「SUWA!!」経営。北海道演劇財団シアターZOOとサブフランチャイズ契約。2006年、東京国際芸術祭リージョナルシアター・シリーズ、教文演劇フェスティバル、札幌劇場祭Theater Go Roundに参加。二人芝居による全国公演ユニット「skc」を立ち上げ5都市を回る。2007年、東京こまばアゴラ劇場主催冬のサミット参加、シアターZOO 演劇祭プロデュース。
 http://www1.plala.or.jp/skg/

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羊屋ゼミ (講師:羊屋白玉)

◎橋口クラス

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橋口幸絵 HASHIGUCHI YUKIE

人間が演劇を始めた理由まで遡り、2千年分くらいの演劇の英知が凝縮された一点を作成します。・・・というような大それた発言をひと夏たくさん繰りかえし、たくさん突っ込まれようと思います。

■橋口プロフィール
1999年、劇団千年王國設立。全作品の脚本・演出担当。ケレン味の強いメリハリのある舞台演出と、叙情的な物語を特徴とする。蒸気機関車・古事記物語など、クラシカルな題材を用いたウェルメイドな作風で普遍的な人間の姿を描き、幅広い客層に支持されている。近年は南米音楽の演奏家とのコラボレーションにより「音楽を演劇化する」音楽劇に取り組んでいる。2005年、東京国際演劇祭リージョナルシアター・シリーズ出品。2006年、演出者協会主催「若手演出家コンクール2005」最優秀賞・観客賞受賞。2004/
2005年、教文演劇フェスティバルWS講師。2006年10月〜2007年3月、北海道新聞夕刊にてエッセイ連載。
http://sen-nen.org/
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◎伊藤クラス
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伊藤若菜 ITOH WAKANA


経験はありません。だからこそこの場に参加できて嬉しく思います。だからこそ、好きなことを、風景を突き詰めてみようと思います。
そして、この場だからこそ、新しい風景を見付けてみたいと思っています。


■伊藤プロフィール
2000年よりシアターユニットヒステリックエンドに役者として参加。以降、他劇団への客演も活発に行い年4本ペースで出演。コントから新劇まで幅広めにこなす。昨年思い立って、自身が作・演出するユニット、introを発足。2006年の「遊戯祭06 死ぬ気で遊ぶ 近松門左衛門祭り」にて初お目見え。現在は第2回公演にむけて毎日夢と現実の狭間で揺れっぱなし。introは「女がつくる」ことに挑戦していきたいと最近思っています。サラリーマンで実家住まいの26才。
http://www.hystericend.com/he/
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岡田ゼミ (講師:岡田利規)
 

◎清水クラス

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清水友陽 SHIMIZU TOMOAKI

隣りに座っていた人の答案を写して大学を卒業しました。久し振りの学生生活、一生懸命研究したいと思います。 

■清水プロフィール
北海道紋別市生まれ、小樽市育ち。学生時代に清水企画を結成。詩的な台詞とつかみどころのない漠然としたシーンの羅列による作品を多く発表。ダンスとのコラボレーション作品も多く手がける。
2005年、若手演出家コンクールにて「隣りの王様」を上演。優秀賞受賞。同年、ソウル招聘公演「ハムレット」を上演。直後、清水企画を解散。外から観ることで北海道での作品づくりとは何か、模索するようになる。2006年、WATER33-39を結成。無言劇「近松殺札幌心中」を発表。活動を道外へと広げ、WATER33-39としての表現、「人と人」「人と地域」のつながりをゆっくりと考えている。
http://water33-39.com/
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◎渡辺クラス

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渡辺豪 WATANABE TAKESHI


状況が読み取れず、コントンとしたまま参加を決めました。自分になにが出来て、なにが出来ないのかもよくわかっていない現状ですが、「もうすこし先まで跳んでみたい」という一心で、ぼちぼちドーンとやってみたいと思っております。

■渡辺プロフィール
学生時代に芝居をはじめる。公務員として働く傍ら、後志管内倶知安町で「劇団七転八起(ななころびやおき)」を旗揚げ。
10年間で10回公演を行い、すべての作・演出を務める。役者は管内数か町村からアマチュア芝居好きが集まり、地元のスタッフも多数。現在は廃校になった小学校体育館を劇場として活動している。札幌公演や旅回り公演も行う。地元のおじいちゃん、おばあちゃんから小学生までが楽しめるエンターテイメント(?)な芝居づくりを目指す。題材も時代劇シリーズ、SF特撮シリーズなどさまざま。地元のイベント用として30分ほどの朗読劇公演なども行っている。

http://nanakoroshiribeshi.hp.infoseek.co.jp/
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posted by sapporo at 18:58| Comment(3) | TrackBack(0) | 2007年/告知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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